第1連載|早く自由になる人ほど、全部を賭けない第6話

「追加投資できる余地」がある会社ほど、なぜ事業価値が高いのか

事業価値というと、

多くの人はこう考えます。

  • 売上がどれだけあるか

  • 利益が出ているか

  • 成長率は高いか

もちろん、それらも大切です。

でも実は、もう一つ、見落とされがちな価値があります。

それが、

**「まだ、次の一手を打てる余地があるか」**です。

すべてを出し切った会社は、伸びしろがない

こんな状態を想像してみてください。

  • フル投資済み

  • 人員も設備も限界

  • これ以上は拡大か撤退かの二択

一見、全力でやり切っているように見えますが、

この状態の会社は、実はとても脆い。

なぜなら、

「次どうするか」を選べないからです。

事業価値は「今」ではなく「これから」で決まる

投資家や金融機関、

あるいは将来の承継やEXITの場面では、

こうした視点で見られます。

  • この事業は、まだ育てられるか

  • 追加投資で伸びる余地があるか

  • 判断を変えられる余白があるか

つまり、

未来に対する選択肢の多さが、

そのまま価値になります。

リアルオプションの核心は「次の一手」

リアルオプション思考では、

事業をこう捉えます。

  • 今の投資は、ゴールではない

  • あくまで「次を選ぶ権利」を得るためのもの

  • 判断は段階的に積み上げる

だから、

  • 最初から最大投資をしない

  • 成功したら、次を足す

  • うまくいかなければ、止める

この設計そのものが、

事業価値を高める行為になります。

追加投資できる余地がある会社の特徴

追加投資できる会社には、共通点があります。

  • 固定費が重すぎない

  • 人や設備を一気に抱えない

  • 契約が柔軟

  • 判断基準が言語化されている

要するに、

「動ける余白」があるのです。

これは、

スピードの話ではありません。

方向を変えられる力の話です。

逆に、価値を下げてしまう経営

反対に、事業価値を下げやすいのはこんな判断です。

  • いきなりフルスケール

  • 覚悟を示すための過剰投資

  • 「もう引けない」状態を自ら作る

これらは、

一時的には勢いがあるように見えます。

でも、

未来の選択肢を削ってしまう。

今日、あなたに考えてほしい問い

今日の問いは、少し経営寄りです。

今の事業に、

**「まだ足していける余地」**はありますか?

もし、

  • これ以上は増やせない

  • もう出し切っている

そう感じたら、

それは危険信号かもしれません。

まとめ

  • 事業価値は「今の完成度」ではない

  • 追加投資できる余地が価値になる

  • 全部を賭けない経営は、未来を高く評価される

次回は、

「撤退条件を先に決めると、なぜ前に進めるのか」

という、少し勇気のいるテーマに進みます。


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