「追加投資できる余地」がある会社ほど、なぜ事業価値が高いのか
事業価値というと、
多くの人はこう考えます。
- 売上がどれだけあるか
- 利益が出ているか
- 成長率は高いか
もちろん、それらも大切です。
でも実は、もう一つ、見落とされがちな価値があります。
それが、
**「まだ、次の一手を打てる余地があるか」**です。
すべてを出し切った会社は、伸びしろがない
こんな状態を想像してみてください。
- フル投資済み
- 人員も設備も限界
- これ以上は拡大か撤退かの二択
一見、全力でやり切っているように見えますが、
この状態の会社は、実はとても脆い。
なぜなら、
「次どうするか」を選べないからです。
事業価値は「今」ではなく「これから」で決まる
投資家や金融機関、
あるいは将来の承継やEXITの場面では、
こうした視点で見られます。
- この事業は、まだ育てられるか
- 追加投資で伸びる余地があるか
- 判断を変えられる余白があるか
つまり、
未来に対する選択肢の多さが、
そのまま価値になります。
リアルオプションの核心は「次の一手」
リアルオプション思考では、
事業をこう捉えます。
- 今の投資は、ゴールではない
- あくまで「次を選ぶ権利」を得るためのもの
- 判断は段階的に積み上げる
だから、
- 最初から最大投資をしない
- 成功したら、次を足す
- うまくいかなければ、止める
この設計そのものが、
事業価値を高める行為になります。
追加投資できる余地がある会社の特徴
追加投資できる会社には、共通点があります。
- 固定費が重すぎない
- 人や設備を一気に抱えない
- 契約が柔軟
- 判断基準が言語化されている
要するに、
「動ける余白」があるのです。
これは、
スピードの話ではありません。
方向を変えられる力の話です。
逆に、価値を下げてしまう経営
反対に、事業価値を下げやすいのはこんな判断です。
- いきなりフルスケール
- 覚悟を示すための過剰投資
- 「もう引けない」状態を自ら作る
これらは、
一時的には勢いがあるように見えます。
でも、
未来の選択肢を削ってしまう。
今日、あなたに考えてほしい問い
今日の問いは、少し経営寄りです。
今の事業に、
**「まだ足していける余地」**はありますか?
もし、
- これ以上は増やせない
- もう出し切っている
そう感じたら、
それは危険信号かもしれません。
まとめ
- 事業価値は「今の完成度」ではない
- 追加投資できる余地が価値になる
- 全部を賭けない経営は、未来を高く評価される
次回は、
「撤退条件を先に決めると、なぜ前に進めるのか」
という、少し勇気のいるテーマに進みます。

コメントを残す