決められない経営を、設計で終わらせる第1話
― 判断を「分割」するリアルオプション実践編
連載①が「思想・認知の転換」だったのに対し、
連載②は“実務でどう使うか”に一気に寄せる連載です。
決断が重くなるのは、あなたのせいではない
「決めなきゃいけないのに、決められない」
「いつも判断に時間がかかってしまう」
多くの女性経営者が、
この悩みを自分の性格の問題だと思っています。
でも、最初にお伝えします。
それは、あなたのせいではありません。
決断が重くなる“本当の原因”
決断が苦しくなる理由は、とてもシンプルです。
それは、
一つの決断に、背負わせすぎているから。
- 成功するかどうか
- 失敗したらどうなるか
- お金・時間・人の責任
- 周囲への説明
- 自分への評価
これらを、
**一回の「YES / NO」**に全部詰め込んでしまっている。
そりゃ、重くなります。
多くの経営者がやってしまう“決断の形”
実際の現場では、こんな判断がよくあります。
- この新規事業、やる or やらない
- この投資、GOかSTOPか
- この人を採る or 採らない
一見、合理的に見えますが、
これは最も判断が重くなる形式です。
なぜなら、
後戻りできない前提で考えているから。
リアルオプションは「決断を分解する」
ここで登場するのが、
リアルオプション思考です。
リアルオプションは、
こう問いを変えます。
- ❌ やるか、やらないか
- ⭕ 今、何を決めるか
決断を「一発勝負」から、
プロセスに変えるのです。
決断は、3つに分けられる
ほとんどの経営判断は、
実はこの3つに分解できます。
- 試すかどうか
- 続けるかどうか
- 広げるかどうか
多くの人は、
①〜③を一気に決めようとします。
リアルオプションでは、
①しか決めません。
①しか決めなくていいと、何が起きるか
「まず試すだけ」と決めた瞬間、
- 失敗の怖さが減る
- 判断の責任が軽くなる
- 行動に移りやすくなる
そして何より、
判断の質が上がります。
なぜなら、
情報が増えた状態で②③を決められるから。
決められない人ほど、実は向いている
決断が苦手だと感じている人ほど、
- リスクに敏感
- 想定が丁寧
- 無理な賭けをしない
これは、
リアルオプション向きの資質です。
必要なのは、
性格を変えることではありません。
決断の設計を変えることです。
今日のワーク(超重要)
今日のワークは、これだけです。
今、迷っているテーマを一つ選び、
こう書き換えてみてください。
「これは、今すぐ成功させる判断ではなく、
まず“試す”判断である」
それだけで、
判断は一段階、軽くなります。
まとめ(第2連載・第1話)
- 決断が重いのは、性格の問題ではない
- 一つの判断に、背負わせすぎている
- 決断は分割できる
- まず決めるのは「試すかどうか」だけ
次回は、
「投資判断を3段階に分けると、なぜ失敗しにくくなるのか」
を、より具体的に扱います。

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